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2025/05/04

シャワー

秋田を出て、初めての一人暮らし。
いきなり何もかもをやるのは大変なので住むところは朝夕とご飯が出る下宿にした。

夕食時、部屋のドアを誰かがノックした。
開けてみると二年の先輩がいた。出身は兵庫でバリバリの関西弁。
お世話係として、下宿の決まりなどを教えてくださるそう。
最初に食事について教えてもらい、そのまま夕食を食べる。
その後、お風呂に関する決まり。
24時間お湯を張っていて便利だが、シャワーの水圧が弱いらしい。
洗濯機は1回100円。物干し竿もある。部屋の掃除は週1回。
友達は部屋に入れてもいいが23時まで。

下宿の決まりはたくさんあるが、学生を縛りつけるものはない。
おそらくかなり良いところに当たったんだと思う。ありがたい。

早速お風呂を使ってみる。
確かにシャワーの水圧が弱く、体を洗うのに時間がかかる。
髪を洗い流すとき、シャンプーが入らぬよう口を閉じる。
しかし、息は出来る。

なぜだ?
そうか、鼻があるんだ。
鼻の穴から息をしているのか。

鼻が高い理由は、髪を洗うときにシャンプーが入らないようにするためであり、口を閉じても呼吸ができるようにするためでもあったのか。その証拠にシャワーが先にあった欧米の人たちは鼻が高い。
とんでもないことに気がついてしまった。
これはもしかしたら論文にする価値があるかもしれない。

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2015/04/04 未選択 Comment(0)

エイプリルフール

4年に一度、2月が29日まであり1年が366日ある年を閏年という。
また、36年に一度、4月が29日までしかなく1年が364日しかない年を曷年という。






エイプリルフール!
まさか騙されちゃいないでしょう!


元は海外にあったエイプリルフールという風習。
最近だと日本にも浸透してきて企業なども競うように嘘の広告を出している。
思いつく嘘もさっきの話ぐらいしかないので、エイプリルフールの語源とやらをいくつか調べてきた。そのうちのひとつに面白いのがあったのでそれを紹介しよう。


1547年に劇作家アモール・ブグロー(Amir Bouguereau)が短編集「灰色の悠久」を出版した。
この短編集の話はすべて架空の国を舞台にしていて、その中のひとつに「嘘つきのサルヴァトール」という話がある。



宮殿の広い庭で迷子になった王の娘キュプラ。彼女を助け出したのは宮廷道化師の少年だった。
彼はその栄光を讃えられ「救世主」という意味の「サルヴァトール(salvadol)」から「サリー(saly)」と呼ばれるようになった。

宮殿内の貴族に遣える道化師たち。王家の専属の宮廷道化師であるサリーはそれなりの教養を備えているので、王の命によりキュプラの教育係になった。

しかし、親を戦争で亡くし、あちこちに身を売られ宮殿にやってきたサリーは王に少なからず恨みをもっていた。
殺すほどではなかったが、代わりにキュプラに嘘を教え、将来を壊してしまおうと考えた。
隣の国では家々がすべて砂糖菓子で出来ている。
国境の山にはなぞなぞが好きな竜が住んでいる。
子ども騙しの嘘とはいえ、相手はまだ7才。
サリーの話を信じ込み、なついてしまった。

王の目には2人がまるで兄妹のように写った。サリーの話に顔を綻ばせる娘に感激した王は、感謝の印として「エイプリル」という新しい名前をサリーに与えた。
これは愛の神「キューピッド(cupido)」から「キュプラ(cupra)」という名をつけたように、同じく愛の神である「ヴィーナス」つまり「アフロディーテ(aphrodite)」から「エイプリル(aperire)」という名をつけた、すなわち王女と同じ名前をもつという、とても名誉あることなのだ。

これにサリーは罪悪感を覚え、宮殿から逃げ出してしまった。
しかし兵隊に捕まり、同時にキュプラへの嘘もばれてしまう。
怒った王は彼を処刑台に送った。
キュプラは最後にサリーと話がしたいと言うが、王は嘘つきと話をしてはならぬと言った。
それに対しキュプラは今日一日を嘘が許される日にすると宣言した。
王はしぶしぶ了承した。

キュプラは処刑台にいるサリーの元に駆け寄り、二人で話をした。
内容はいつもと同じサリーの嘘。
キュプラはただ聞いて、ときにはあいづちを打ち、ときには笑った。

そうしているうち日付けが変わり、サリーは処刑された。
キュプラは最後の瞬間まで、涙を流さなかった。





この物語を読んだ人々が、サリーが処刑された前日を「宮廷道化師エイプリル」つまりは「エイプリルフール」と呼び、一日のあいだ嘘をつきあった。
やがて「エイプリルフール」は「4月の愚か者」という意味に捉えられ、今と同じ4月1日になってしまった。
サリーがキュプラについた嘘のように、
今日一日誰かを幸せにする嘘をつこう。

































エイプリルフール!

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2015/04/01 未選択 Comment(0)

ラーメン空手

駒澤大学は仏教の寺院の学寮が起源であり、仏教学部があったり、座禅が必修であったりする。その大学を出た人が親父の友達にいる。
小さいころ、俺はその人を「パパ」とよんでいた。これがことあるごとにネタにされていた。


この度大学に進学することが決まったので、そのパパが祝賀会を開いてくれた。
メンバーは家族四人とパパとその奥さん。計六人。


一軒目はパパの行きつけの焼き鳥屋さん。
炭火を使っていて美味しく、エゾシカのステーキなどメニューも豊富だった。


二軒目は締めのラーメン屋。昔ながらのあっさりした中華そばを出している。
入ると気のいい店長が出迎えてくれた。
言葉はなぜかカタコトだった。
その店長がおしぼりを配っているアルバイトの青年のことを紹介した。

「彼は今、駒大の三年ダヨ!」

これに反応したのもちろんパパ。
大喜びしながら先輩風を吹かし始める。
さらに酔ってるせいもあって、何かあると「駒大!駒大!」と呼びつけてその青年に絡み始める。祝賀会だからおれたちがメインのはずなのに、駒大ネタで盛り上がる。


話は駒大の必修科目の座禅にまで進む。
何でも肩を叩く竹製の棒は、あまり痛くないらしい。
振り下ろしてしまえばとても痛いらしいが、当てた瞬間に手を引けば大丈夫らしい。

「剣道も竹刀を振り切らず、当てたときにバウンドさせるデショ!」

店長が補足する。なるほど。
経験者としてはわかりやすい。

「カラテも同じダヨ!」

店長の言葉に熱が帯びてくる。

「カラテも手を突き出した瞬間に戻すんダヨ!」

実演してみせる。
キレがいい。
もしや店長は空手経験者か?


その疑問は瞬時に解決する。
店長は足を一歩も動かさず、手だけで演武を始めた。
突き出された手を素早く元の場所に戻したかと思えば間髪入れずに頭の上に動かし、構えをつくる。そこからは目では追えず、手が空を切る残像だけを眺めていた。
最後にビシッと構えて締めると、割れんばかり拍手が起きる。


すげえ!
店長すげえ!
しかも「若い人がいるからハリキッちゃっタヨ。」なんて言って照れてる!

旨いラーメンと熱い店長。なんていい店なんだ。


帰り際も興奮が冷め止まないせいか、おれに激励の言葉をこれでもかと投げかける。
なかなか離してくれないのでパパになだめられてた。

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2015/03/28 未選択 Comment(0)

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